※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由で資料請求・申し込みがあると、筆者に報酬が発生する場合があります。
ただし、紹介する講座から依頼を受けて書いた記事ではありません。 金額やサポート内容は、2026年9月28日時点で各社の公式サイトを確認して書いています。
「このまま今のパートを続けていて、いいのかな」
「将来を見据えて、働き方考えないと……」
そう思いながら、
スマホで「医療事務 講座」と検索して、
このページにたどり着いた方が多いのではないでしょうか。
気持ち、よく分かります。
医療事務は、年齢に関係なく始められて、
全国どこにでも仕事がある。
子どもが小さいうちはパート、
落ち着いたら正社員、という働き方もできる。
だから気になる。
でも調べ始めると、講座が多すぎて決められません。
ニチイ、ユーキャン、ソラスト——どれも「おすすめ」と書いてあって、
どれも良さそうに見えますよね。
私は、大学病院の医事課で15年働いてきました。
そして自分自身も、医療事務の講座を受けたひとりです。
この記事では、講座を売っている立場ではなく、
「実際にこの仕事を15年やってきた人間」として、
講座の選び方をお話しします。
資格そのものより、その先に就職があるかどうか。
そこまで見すえて選べるように書きました。
医療事務の講座を選ぶ前に知ってほしいこと
医療事務は、そんなに難しい仕事ではありません
最初に、いちばん伝えたいことを書きます。
医療事務は、難しいことではありません。
特別なことでもありません。
もちろん、覚えることはあります。
保険証の種類、点数の仕組み、カルテの見方。
最初は知らない言葉ばかりです。
でも、それは後から知識がついてくる種類のものです。
私も最初から分かっていたわけではありません。
分からないまま現場に立って、
目の前のひとつひとつを処理しながら、
少しずつ身についていきました。
15年かけて、です。
だから、いま「私には無理かも」と思っている方に
言いたいのは——入口で完璧を目指さなくていいということです。
資格がなくても働けるって、本当?
本当です。
医療事務には、これがないと働けないという
国家資格はありません。
求人を見ても「未経験可」「資格不問」と
書かれているものがあります。
では、講座を受ける意味はないのでしょうか。
そうではない、というのが私の考えです。
理由は次に書きます。
それでも講座で学ぶ3つのメリット
① 面接で「この人、やる気があるな」と伝わる
未経験の応募者が並んだとき、履歴書に書けるものがあるかどうかは、やはり違います。
資格そのものより、
「自分でお金と時間を使って準備した人」という事実が伝わります。
② 最初の3か月が、まったく違う
これが実は一番大きいところです。
現場は忙しいです。丁寧に一から教えてもらえる時間は、思っているより短い。
そのときに「保険証の種類」「点数」「レセプト」という言葉を一度でも聞いたことがあるかどうかで、
立ち上がりのスピードがまるで変わります。
言葉を知らない状態で現場に入ると、
質問することすらできません。
何が分からないのかが分からないからです。
③ 自分が続けられるかどうかが分かる
講座のテキストを開いてみて「なんだか面白いな」と
思えるか、「うわ、無理かも」と思うか。
働き始める前に確かめられるのは、
実はとても大きなメリットです。
数万円で、自分との相性が分かります。
医療事務講座の種類と、学び方の違い
学び方は、大きく3つあります。
自宅で学べる通信講座
テキストが自宅に届き、自分のペースで進めます。
添削課題を郵送やスマホで提出し、
採点してもらう形が一般的です。
- 費用の目安:2万〜5万円前後
- 期間の目安:3〜4か月
- 向いている人:仕事や子育てと並行したい人、近くに教室がない人
いちばん人数が多いのがこの形です。
教室で学ぶ通学講座
決まった曜日・時間に教室へ通います。
講師に直接質問でき、同じ目標の人と一緒に学べます。
- 費用の目安:通信より高めになることが多い
- 期間:通信より短く終わることもあります(私が受けたコースは1か月ほどでした)
- 向いている人:ひとりだと続かない人、質問をその場で解決したい人、短期間で終わらせたい人
「自分は追い込まれないとやらない」という自覚がある方には、通学のほうが結果的に安上がりです。
途中でやめてしまった通信講座の受講料ほど、
もったいないものはありません。
ハローワークの職業訓練
受講料が基本的に無料(テキスト代などは自己負担)という選択肢です。
求職中の方が対象で、条件を満たせば手当が出る場合もあります。
ただし——
- 募集の時期と定員が決まっていて、いつでも始められるわけではない
- 選考(面接・筆記)がある
- 平日の日中に通うことが前提になる
「無料」という魅力は大きいですが、タイミングが合うかどうかがすべてです。
気になる方は、まずお住まいの地域のハローワークで開講予定を聞いてみてください。
子育て中なら、通信講座から考えるのが現実的
お子さんが小さい時期は、予定が読めません。
熱を出す、行事が入る、機嫌が悪い。
そんな中で「毎週火曜の10時に教室へ」は、
かなりハードルが高いです。
通信講座なら、進みが遅れても誰にも迷惑をかけません。 受講期限に余裕がある講座を選んでおけば、1か月止まっても取り返せます。
まずは通信で始めて、物足りなければ次を考える。
その順番でいいと思います。
後悔しない医療事務講座の選び方5つ
ここからが本題です。パンフレットを見るときに、
この5つだけチェックしてください。
① 受講料は「追加費用込みの総額」で見る
広告に出ている金額が、
支払う金額の全部とは限りません。
確認するのはこの3つです。
- 受験料が受講料に含まれているか(別で数千円かかることがあります)
- 再受験料(1回で受かるとは限りません)
- 送料・分割払いの手数料
分割払いは、総額が数百円〜数千円ほど上がるのが普通です。たとえばユーキャンの場合、一括なら44,000円、分割だと2,960円×15回で44,400円。
無理なく払えるほうを選ぶのが正解ですが、
差額は知ったうえで選びましょう。
② 1日の勉強時間と、受講期間で選ぶ
講座には「標準学習期間」と
「受講期限(サポート期間)」の2つがあります。
大事なのは後者です。
標準3か月の講座でも、期限が12か月あれば、
3か月遅れても大丈夫。
逆に期限が短いと、ひと月つまずいただけで焦ることになります。
生活が不規則な方ほど、期限の長い講座を選んでください。
③ 質問と添削のサポート体制
ここは講座によってかなり差があります。
- 質問が無制限か、1日3問までなどの上限があるか
- 添削は何回あるか
- 回答が返ってくるまでどのくらいか
独学との一番の違いは、「分からないところを聞ける」という一点です。ここが弱い講座は、正直にいうと「少し高いテキスト」に近くなります。
④ どの資格を目指すのか、試験はどう受けるのか
医療事務の資格はひとつではありません。
講座ごとに目指す資格が違います。
- ニチイ → メディカルクラーク®
- ユーキャン → 医療事務認定実務者®
- ソラスト → 医科 医療事務管理士®
- 日本医療事務協会 → 医療事務検定試験
名前が違うので迷いますが、
どれかが圧倒的に有利ということはありません
(この話は後ろの章で詳しく書きます)。
それより実務的に大事なのは、試験の受け方です。
ユーキャンのように自宅で、テキストを見ながら受験できる講座もあります。
会場まで行かなくていいのは、
小さなお子さんがいる方には大きな違いです。
⑤ 就職サポートがあるか
資格を取ることがゴールではありません。
働くことがゴールです。
- 求人を紹介してもらえるか
- 履歴書・面接のアドバイスがあるか
- グループ会社に人材サービスがあるか
医療事務の大手講座は、人材派遣や病院受託の会社が母体になっていることが多く、
そこが講座選びで一番効いてきます。
資格の名前より、こちらを見てください。
+α:給付金で安くなる講座があります
教育訓練給付制度という国の制度があります。
対象の講座を修了すると、
受講料の20%(上限10万円)がハローワークから戻ってきます。
5万円の講座なら、1万円戻る計算です。
ただし、誰でも使えるわけではありません。
雇用保険に入っていた期間などの条件があります(初めて利用する場合は通算1年以上、など)。
- 対象講座かどうか → 各社の公式サイトに「教育訓練給付制度対象」と書いてあります
- 自分が対象かどうか → ハローワークで確認してください
申し込む前に確認することが大事です。受講後に申請しても、条件を満たしていなければ戻ってきません。
私が実際に受けた医療事務講座の話
ここまで選び方を書いてきましたが、
「で、あなたはどうしたの?」と思われますよね。
正直に書きます。
私が受けたのは、ニチイの医療事務講座です。
教室に通う通学コースで、期間は1か月ほど。
費用は4〜5万円ほどでした。
⚠️ ここからは15年ほど前の話です。
いまのコース内容・期間・金額・サポートの仕組みは、当時とは変わっている可能性が高いです。
最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。
この章は「当時こうだった」という体験談として読んでいただければと思います。
選んだ理由は、正直なところ「名前を知っていたから」
いま思えば、5つの基準で比べたわけではありません。
医療事務といえばニチイ、という印象があって、
それで決めました。
でも結果的に、この選び方は運がよかったと思っています。理由は次に書きます。
通学にして、よかったと思うこと
私が選んだのは通学でした。
そして、これは自分には合っていました。
理由は「行けば進む」からです。
通学には、決まった日の決まった時間に教室へ行くという強制力があります。
家に帰ってからテキストを開く、という意志の力に頼らなくていい。これは私にはありがたいことでした。
そして1か月で終わりました。
短いです。生活を大きく崩さずに済みました。
「半年かけて少しずつ」よりも、
一気に終わらせてしまうほうが向いている人は、
通学を考えてみてください。
ただし、これはまとまった時間が取れたからできたことです。
もし当時、小さな子どもを抱えていたら、
私は通えていなかったと思います。
その場合は迷わず通信を選びました。
どちらが優れているという話ではなく、
いまの自分の生活に合うほうを選んでください。
一番よかったのは「資格を取って、すぐに働き始められた」こと
受講してよかったと一番強く思ったのは、
テキストが分かりやすかったことでも、
試験に受かったことでもありません。
資格を取ってすぐ、実際に働き始められたことです。
具体的に書きます。
講座を修了したあと、
ニチイ学館からいくつか求人を紹介してもらいました。 通える範囲や勤務時間といった自分の条件を先に伝えて、それに合うものを出してもらう形です。
ここで大事なのは、「いくつか」だったことです。
1件だけ提示されて「これでどうですか」ではありませんでした。選べる状態で出てきた。 これが、自分で求人サイトを一から探すのとは決定的に違うところでした。
資格は、額に入れて飾るものではありません。
仕事につながって初めて意味が出るものです。
勉強が終わって「さて、どこに応募しよう」と一から探し始めることになっていたら、
あのとき私は動けていなかったかもしれません。
前の章で「資格の名前より、就職サポートを見てください」と書いたのは、自分がそれに助けられたからです。
※ くり返しになりますが、これは15年ほど前の話です。紹介の仕組みや条件は変わっている可能性があります。いまどうなっているかは、資料請求のときに必ず確認してください。
資格そのものは、すぐに取れました
もうひとつ正直に書いておくと、
資格は、すぐに取れました。
何年もかかるものではありません。
難関資格ではないのです。
これは講座を悪く言っているのではなく、
「そんなに身構えなくていいですよ」という意味です。医療事務の資格は、頑張れば届く場所にあります。
医療事務の通信講座おすすめ比較
ここからは、代表的な5社を並べます。
金額は2026年9月28日に各社の公式サイトで確認したものです。 割引キャンペーンをしていることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで最新の金額を見てください。
主要講座の比較表
| 講座 | 受講料(税込) | 期間 | 目指せる資格 | 給付金 |
|---|---|---|---|---|
| ニチイ | 47,850円 | 標準3か月 | メディカルクラーク®(医科) | 対象(20%) |
| ユーキャン | 44,000円 | 標準4か月/期限8か月 | 医療事務認定実務者® | 対象(20%) |
| ヒューマンアカデミー | 47,300円 | 標準3か月/在籍6か月 | 医療事務認定実務者 | 対象(20%) |
| 日本医療事務協会 | 37,400円 ※ | 標準3か月/有効12か月 | 医療事務検定試験 | 対象(20%) |
| ソラスト(マスターコース) | 18,700円 | 2〜5か月 | 医科 医療事務管理士® | 記載なし |
※日本医療事務協会の定価は37,400円です。確認した時点では、キャンペーン価格29,920円で表示されていました。
※ソラストは公式ページに添削・質問・就職サポートの記載がありません。 詳しくは下に書きます。
ニチイの特徴と、向いている人
医療事務の教育では最も知られた存在で、
目指せるのは「メディカルクラーク®」。
医療機関での知名度が高い資格です。
公式サイトでは
「医療事務教育50年以上」「厚生労働省認定教材」と説明されています。
そして、この記事で何度も書いている就職の入口があること。医療事務の受託・人材サービスを手がける会社が母体なので、学んだ先に仕事がつながっています。
向いている人:資格を取ったあと、そのまま働き始めたい人。まず名の通ったところで安心して始めたい人。
気になる点:通常価格は5社の中では高めです。
ただし給付金を使えば約38,000円まで下がります。
※ この記事で「私が受けた」と書いたニチイには、報酬が発生するリンクがありません。それでも一番に書いているのは、実際にそこで学んだからです。
ユーキャンの特徴と、向いている人
通信教育の大手で、
フルカラーのテキストと図解が特徴です。
実務的に大きいのが、試験を自宅で受けられること。
しかもテキストを見ながら解答できます。
会場に行く必要がないので、小さなお子さんがいる方や、休みが取りにくい方には現実的な選択肢です。
質問は1日3問まで。
標準4か月に対して受講期限は8か月あり、
遅れても取り返せます。
向いている人:会場受験のハードルを下げたい人。活字が多い教材が苦手な人。
気になる点:質問の回数に上限があります。
「分からないことが山ほど出そう」という方は、
次のヒューマンアカデミーと比べてみてください。
ヒューマンアカデミー通信講座の特徴と、向いている人
質問が無制限、添削3回。
サポートの手厚さでいうと、
この5社の中では目を引きます。
さらに「キャリアアップサポート制度」があり、
公式サイトでは就業継続支援金が最大10万円と説明されています(条件があります)。
グループに人材サービス会社があるタイプです。
向いている人:ひとりで勉強すると不安になる人。
とにかく聞きながら進めたい人。
気になる点:在籍期間は6か月。
ユーキャン(8か月)や日本医療事務協会(12か月)より短めです。
日本医療事務協会の特徴と、向いている人
受講有効期間が12か月と長いのが最大の特徴です。
標準3か月の講座に、1年の猶予がある。
生活が読めない時期には、これがありがたい。
さらに公式サイトには、グループの人材会社(三幸医療エージェント)のスタッフとして就業すると、受講料が全額戻る制度の記載があります(条件があります)。
向いている人:ペースが乱れそうな人。
働く先まで一緒に決めてしまいたい人。
気になる点:目指せる資格は「医療事務検定試験」で、知名度はメディカルクラーク®ほどではありません。ただし、この差はそれほど大きくない、というのが私の実感です(次の章で書きます)。
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ソラストの特徴と、ここは正直に書いておきます
18,700円。5社の中で圧倒的に安いです。
ただ、公式ページをよく読むと——添削、質問サポート、就職サポート、給付金の記載がありません。
つまりこれは、「教材を買う」に近い形だと考えたほうがいいです。
安さだけを見て申し込んだあとに「聞くところがない」と気づくのが、一番つらいパターンです。
向いている人:自分ひとりで進められる人。すでに現場で働いていて、知識を補強したい人。
向いていない人:まったくの未経験で、これから就職したい人。この記事を読んでいる方の多くは、こちらだと思います。
現役の医事課15年が語る、現場のリアル
ここからは、パンフレットに載っていない話をします。
一番伝えたいのは「医療事務」とひとことで言っても、中身がぜんぜん違うことです
これが、この記事でいちばん書きたかったことです。
「医療事務」という仕事は、ひとつではありません。
- 窓口の受付
- 会計
- 検査室での事務
- 入院の算定
ざっと挙げただけでも、これだけあります。
そしてこの4つは、やることも、向き不向きも、まったく違います。
窓口は人と話す仕事です。
会計はお金を扱う正確さの仕事。
入院算定は、机に向かって数字と向き合う時間が長い仕事です。
「人と接するのが好きだから」と思って入ったのに、配属されたのは一日中パソコンに向かう部署だった。
——こういうことが、起こります。
辞める人が少なくないのは、たいてい「ここ」です
医療事務は、慣れる前に辞めてしまう人が少なくない仕事でもあります。
仕事がきついから、という理由ばかりではありません。思っていた仕事と違ったから、
というのがかなりあると感じています。
これを防ぐ方法を書いておきます。
面接のときに「どの部署に配属される予定ですか」と聞いてください。
聞きにくいと思うかもしれませんが、まったく失礼ではありません。むしろ「仕事の中身を分かって応募してきた人だ」と伝わります。
そして、もし違う部署になっても——すぐに「向いていない」と決めないでください。 3か月経つと、見える景色がかなり変わります。
どこで資格を取っても、現場での差は小さいです
これも正直に書きます。
メディカルクラーク®、医療事務認定実務者®、医療事務管理士®、医療事務検定試験——名前はいろいろありますが、現場に入ってしまえば、その差はほとんど感じません。
仕事は、目の前の一枚から覚えていくものだからです。
だから講座を選ぶときは、資格の名前で悩みすぎないでください。 それより「期限は足りるか」「聞ける相手はいるか」「働く先につながるか」。そちらで選んだほうが、後悔が少ないです。
分からなくても、現場で身についていきます
最初は、分からなくて当たり前です。
私もそうでした。
分からないまま現場に立って、少しずつ覚えました。
講座で学んだことは、たしかに役に立ちます。
でも講座は「ゼロを1にする」ためのものです。
1から先は、現場が教えてくれます。
だから、完璧に理解してから応募しよう、と思わなくて大丈夫です。
パートから正社員へ、という道もあります
いきなり正社員でなくてもいいと思っています。
まずパートで入って、仕事を覚えて、
それから正社員の話が出ることもあります。
医療事務は、そういう積み上げができる仕事です。
年齢で入口が閉ざされにくいのも、
この仕事の良いところです。
大きな病院とクリニック、どちらがいいか
よく聞かれますが、
どちらが良い・悪いではなく、性質が違います。
- 大きな病院:仕事が細かく分かれています。
人数が多いぶん、休みの交代がつきやすい傾向があります。そのかわり、担当する範囲は狭くなります - クリニック:少人数なので、受付も会計もレセプトも幅広く担当します。
仕事の全体像が早く見えるのが利点です
お給料は地域差・施設差がとても大きいので、求人票を並べて比べてください。 ネットの平均額はあまりあてになりません。
自分の生活に合うのはどちらかで選ぶのが、
長続きするコツだと思います。
医療事務で広がる、将来のこと
資格や就職のことばかり書いてきましたが、最後に「その先」の話をさせてください。
体と医療の知識は、一生の財産になります
これは、15年やってきて本当にそう思うところです。
医療事務を続けていると、
いやでも覚えることがあります。
病名、検査の名前、薬の種類。
保険の仕組み、医療費の計算。
この知識は、仕事を辞めても消えません。
- 自分や家族が入院することになったとき、何にいくらかかるかが想像できる
- 高額療養費や限度額認定証の手続きで、慌てずに済む
- 診察室で先生の説明を聞いたとき、言葉が分かる
私自身、実際に入院したときにこれを実感しました。
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家族に高齢の方がいる世代にとって、これはお給料とは別の「手当」のようなものだと思っています。
いろいろな職種の仕事が見えるようになります
医事課は、病院の中でいろいろな人と関わります。
看護師さん、検査技師さん、薬剤師さん、先生。
それぞれが何をしている人なのかが、働いているうちに分かってきます。
医療の世界の全体像が見える場所なのです。
もしお子さんが医療系に進みたいと言い出したときにも、話ができます。
自分が次のステップを考えるときの材料にもなります。
資格を取ったあとの、次のステップもあります
医療事務の資格を取ったあと、
そこで終わりではありません。
- 診療報酬請求事務能力認定試験(医療事務の中では難しい部類。手当がつく職場もあります)
- 医療秘書、調剤薬局事務、介護事務など、隣の分野へ広げる
- 登録販売者など、まったく別の入口へつなげる
最初の一歩を踏み出しておくと、
次が選べるようになります。
いま迷っている一歩は、
思っているより先までつながっています。
医療事務講座のよくある質問
Q. 30代・40代で未経験でも、採用されますか?
されます。
実際、私は42歳で資格取得して就職しました。
医療事務は、年齢で入口が閉ざされにくい仕事です。
落ち着いて対応できること、
人の話をきちんと聞けることが求められる場面が多いので、社会経験があることはマイナスになりません。
ただし、まったくの未経験で何の準備もない状態よりは、「勉強しました」と言えるほうが有利です。
そのための講座だと考えてください。
Q. 勉強期間は、どのくらい必要ですか?
標準は3〜4か月です。
1日の勉強時間の目安は、30分〜1時間ほど。
まとまった時間が取れなくても、テキストを開く日を作れれば進みます。
大事なのは期間の長さより、
受講期限に余裕があるかです。
生活が読めない方は、期限の長い講座を選んでください。
Q. 独学でも資格は取れますか?
取れます。市販のテキストも出ています。
ただ、独学には2つの弱点があります。
- 分からないところを聞けない
- 就職の入口がついてこない
とくに2つ目です。
独学で資格を取っても、求人探しは一から自分でやることになります。
費用を抑えたいなら独学、働くところまで一気に進みたいなら講座。 そういう分け方でいいと思います。
Q. 無料で受ける方法はありますか?
あります。ハローワークの職業訓練です。
受講料は基本的に無料(テキスト代などは自己負担)で、条件を満たせば手当が出る場合もあります。
ただし、募集の時期と定員が決まっていること、選考があること、平日の日中に通うことが前提になることは知っておいてください。
まとめ|迷っているなら、一歩だけ踏み出してみてください
長くなったので、大事なところだけもう一度。
- 医療事務は、難しい仕事ではありません。
知識は後からついてきます - 資格がなくても働けますが、講座は「最初の3か月」と「就職の入口」を変えます
- 講座を選ぶときは、資格の名前より「期限・サポート・就職の入口」を見てください
- 給付金(受講料の20%)は、申し込む前に対象かどうか確認を
- 「医療事務」は中身が4つも5つもある仕事です。面接で配属先を聞いてください
私自身は、ニチイの通学講座を1か月受けて、資格を取って、紹介してもらった中から勤め先を選びました。
そこから15年です。
あのとき、特別な決意があったわけではありません。
働いている人を見て、「私にもできそう」と思った。
それだけでした。
もしいま、同じように思っているなら——迷っている時間のほうが、もったいないかもしれません。
資料を取り寄せるだけなら、無料です。
テキストの中身を見て「面白そう」と思えたら、
それが答えです。
ならば……あなたの一歩が、軽くなりますように。


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