この記事でわかること
- 選定療養費とは何か、なぜかかるのか
- 2026年時点の金額(初診・再診)
- 対象となる病院の見分け方
- 免除されるケース
- 総費用の目安(計算例つき)
「ちょっと大きな病院に行こう」が思わぬ出費に
体調が悪いなあ……近所のクリニックでなく、総合病院で診てもらいたい。
そう思って受付へ、「紹介状はお持ちですか?」と聞かれ、
「ないです」と答えたら窓口で想定外の金額を請求された😅
そんな経験、ありませんか?
これが選定療養費(特別の料金)です。
保険診療の自己負担とは別に、上乗せで支払う必要があります。
選定療養費とは?制度の背景

日本の医療は「かかりつけ医(診療所)で初期診療 → 必要なら大病院へ紹介」
という流れを理想としています。
しかし実態として、大病院の外来に軽症患者が集中し、
重症患者や入院患者の診療を圧迫していました。
そこで導入・強化されたのが、紹介状なしで大病院を受診した場合の定額負担制度です。
医療機関の機能分担を促す仕組みです。
2026年時点の金額
初診の場合
| 区分 | 最低金額(税込) |
| 医科(内科・外科など) | 7,700円以上 |
| 歯科 | 5,500円以上 |
再診の場合
| 区分 | 最低金額(税込) |
| 医科 | 3,300円以上 |
| 歯科 | 2,090円以上 |
ポイント: これは「最低金額」です。各病院が独自に設定するため、
実際にはさらに高い場合があります。
事前に病院のWebサイトで確認しましょう。
対象となる病院はどこ?
以下の3種類の病院が対象です。
- 特定機能病院(大学病院本院など、高度医療を担う病院)
- 200床以上の地域医療支援病院
- 200床以上の紹介受診重点医療機関(2022年10月から追加)
目安:500床を超えるような総合病院はほぼ該当します。
「かかりつけ医からの紹介なく、直接行けますか?」と事前に電話確認するのが確実です。
総費用の目安(計算例)
例:内科を紹介状なしで初診した場合(3割負担・一般所得)
| 内訳 | 金額 |
| 初診料(保険適用・3割) | 約 900円 |
| 選定療養費(保険適用外) | 7,700円〜 |
| 合計 | 約 8,600円〜 |
選定療養費は保険適用外のため、高額療養費制度の対象外です。
全額自己負担になります。
支払いが免除されるケース
以下に当てはまる方は、選定療養費が免除(または減額)されます。
- 救急・緊急の場合
- 他の医療機関から紹介状(診療情報提供書)を持参した場合
- 公費負担医療(生活保護など)の対象者
- 外来化学療法・放射線治療の継続受診者
- 精神科・歯科からの転科など、病院側の判断による継続診療
2026年度改定でどう変わった?
令和8年度(2026年度)診療報酬改定は6月施行予定で、主な変更ポイントは以下の通りです。
- 初診料は据え置き。再診料は1点のみ引き上げ、別途物価高騰への段階的対応として
『物価対応料』が新設されました。 - ベースアップ評価料の拡充(2024年度に新設、2026年度改定で対象職種を全職員へ拡大)医療従事者の賃上げ支援)
ここについては、会計時にもらう「診療報酬明細書」で確認できますので、
直近のでもいいのでどういう算定になっいるのか覗いてみてください。
選定療養費の最低金額自体(7,700円・3,300円)は現時点で据え置きですが、
各病院が設定する実際の金額は引き続き上昇傾向にあります。
また、対象病院の範囲は今後も拡大が見込まれます。
紹介状を取得するには?
かかりつけの診療所やクリニックで相談するだけです。
「○○病院を受診したい」と伝えれば、診療情報提供書(紹介状)を書いてもらえます。
費用は診療所での診察料(保険適用)のみ。選定療養費より大幅に安く済みます。
まとめ
| チェック項目 | ポイント |
| 受診先が対象病院か確認 | 200床以上の大病院はほぼ該当 |
| 紹介状あり? | あれば選定療養費は不要 |
| 初診の金額は? | 7,700円以上(病院により異なる) |
| 保険と別計算 | 高額療養費の対象外 |
「大病院に直接行く」が当たり前だった時代は変わりつつあります。
かかりつけ医を持ち、紹介状を経由する流れが、医療費の節約だけでなく、
より適切な医療につながります。
ならば、相談してみましょ☝️
【参考資料】

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